大本竹田別院開設90周年記念大祭が、穏やかな晴天に恵まれた10月23日、教主さまご臨席、斎主・四方道広竹田別院長のもと兵庫県朝来市和田山町の同別院で執行された。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として参拝者数を100人に限定し、事前に申し込んだ信徒が各地から集まった。
90年前(昭和7年)、聖師さまは竹田城址を「愛善郷」とご命名、虎臥(とらふす)山のふもとに竹田別院を開設された。また第二次大本事件解決前の昭和18年には三代教主・教主補さまご一家が亀岡から竹田に移住され、約8年にわたり苦難に満ちたご生活を送られた所でもある。当時、三代教主さまは、当局の監視の中、世間の冷たい視線を身に受けながらも農事にいそしまれ、茶道、能楽、短歌、書道などに精進された。「竹田での生活は、今日の大本の、みおしえと芸術が一体になっている姿の型をさせていただいていたと思うのでございます」とお示しになっている。
祭典は午前10時30分から執行され、祓式行事に続き、教主さまがご入場。斎主が「大本竹田別院開設九十周年記念大祭祝詞」「世界平安安全祈願祝詞(新型コロナウイルス早期終息祈願含む)」を奏上し、玉串捧奠では教主さま、斎主に続き、各代表が玉串をささげた。次いで一同は教主さまご先達で感謝祈願詞を奏上、基本宣伝歌斉唱をもって終了した。
祭典後、『おほもとしんゆ』拝読、続いて本部職員による独調「難波」、宝生流仕舞「草紙洗」が奉納され、引き続き、小林龍雄本部長と四方別院長があいさつに立った。直会後、参拝者は順番に教主さまにご面会賜り、薄茶接待を受け、心和むひとときを過ごした。







