神さまは〝大芸術家〟
大本ではみ教えに基づき、茶道、能楽、武道、書道、短歌、八雲琴、陶芸などの日本の伝統的な芸術文化に親しむことを奨励し、活動しています。
芸術は宗教の母
「芸術は宗教の母なり」とは、出口王仁三郎聖師の言葉です。この美しく素晴らしい大宇宙を創造された神さまは〝大芸術家〟であり、また、天地間の森羅万象は、神さまによって生み出された芸術作品であるということを示しています。人はその作品=大自然を目の当たりにした時、畏敬の念や感動を覚えますが、その「美」の根源をたどれば、神さまのご存在に気付かされます。
ですから「美」は神さまに通じる入口ともなります。〝美しい〟と感じ、感動することは、子供からお年寄りまで、誰もが共通してもっている心の性(さが)です。「美」に対する感動に始まり、興味を持ち、徐々に高尚な芸術へと進んでいけば、次第にその心性も高まり、そこから神さまのみ心を感じ、理解できるようになります。なお、神さまに通じる入口としては、この「美」からの入口の他、「善と愛」の面からの宗教や、「真理」の面からの哲学・科学などもあります。
信仰 即 生活 即 芸術
温かく潤いにあふれた豊かな魂を育んでいくためには、次の三つのことが大切です。
一つ目は、この世を造りご守護くださっている神さまへの「信仰」を高めることです。二つ目は、お互いに心を和らげてつつしみ敬い、共に喜びあふれる「生活」を営むことです。それには、神さまのみ教えを気持ちの中に生かし、さらに日々の生活で実際に行うことです。三つ目は、心性を高め、生活にゆとりと潤いを与える「芸術」(茶道や短歌など)に親しむことです。
「信仰 即 生活 即 芸術」とは、これら三つを重ね合わせ深めていくことが、真に豊かな人生を歩むために必要であるという教えです。