私たちが生活している現実世界を「現界」、また意志想念の世界や死後の世界を「霊界」といいます。人間の本体は霊魂であり、現界ではその霊魂は、肉体と一体となって生活しています。死を迎えると、霊魂は肉体から離れ、霊界へと旅立ちます。
霊魂は永遠に不滅
私たちの霊魂は元々神さまから分け与えられた分霊(ぶんれい)です。そして、霊魂は現界での生活を通し、成長していきます。しかし、肉体は年齢を重ねるとともに衰え、最後には心臓と肺が止まります。この時、人間は死を迎えます。
死によって肉体は滅びますが、肉体を離れた霊魂は不滅で、霊界に入って永遠に生き続けるのです。
それぞれの霊界へ
霊界には、現界と同じように、明るく美しいところもあれば、暗く汚れたところもあります。神の熱と光に近い順に、天界、中有界(ちゅううかい)、地獄界の三つの世界があります。
天界は霊界の中でもっとも明るく、清く美しくあたたかな世界です。そこには、正しい神々や清らかな人々の霊魂が安住しています。反対に、地獄界はもっとも醜く暗く汚れた世界であり、邪神や悪欲や虚偽の心をもつ人々の霊魂らが集まるところです。その二つの中間に位置するのが中有界です。
ほとんどの霊魂は死後中有界へ進みます。そして、その人の生前の行いや心の持ち方、霊魂の状態に応じた霊界へ自ずと進むことになります。
出口王仁三郎聖師が「道にある者は天国に上り易(やす)く地獄に落ち難(がた)し」と示しているように、本来、人間は神さまから立派な霊魂を分け与えられており、神さまのみ心に沿った人生をおくった霊魂は、死後、天界に進み、天人となるのです。