「万教同根」「人群万類愛善」を唱え、出口王仁三郎聖師が大正14(1925)年に綾部で人類愛善会を創立してから100周年という佳節を記念して、10月12日、世界平和祈願 「綾の聖地エルサレム大本歌祭」が、京都府綾部市梅松苑の「綾機平」(神体山・本宮山の麓に広がる大本の新たな神域)で厳粛盛大に執り行われ、全国の信徒、綾部市民らをはじめとする1494人が参拝した。(「綾の聖地エルサレム大本歌祭」紹介映像)
歌祭には、人類愛を基礎とする国際語「エスペラント」を中心に、日本語をはじめ各国々の言葉で平和を願う歌が献じられた。綾機平に設置された特設舞台に「歌垣」が設えられ、素盞嗚尊の「八雲神歌」を中心に、国内外から寄せられた献詠歌が書かれた色とりどりの色紙が並べられた。寄せられた献詠歌は966首。
歌祭に先立ち、午後4時30分から、特設舞台の前であやべ太鼓保存会による、「綾部太鼓」が奉納された。続いて、大本の合唱団「ラ・チエーロ」による愛善歌「綾の聖地行」(詩:出口王仁三郎)が奉納された。
午後5時10分小林龍雄大本本部長・人類愛善会会長が開会の辞を述べ、「神火を献ずるの儀」。斎主によって本宮山で採火された神火が舞台の雪洞(ぼんぼり)、篝火(かがりび)に点火され、午後5時30分、世界平和祈願「綾の聖地 エルサレム大本歌祭」が始まった。
置笛の鳴り響く中、6人の朗詠者、伶人、弓太鼓奏者が入場。続いて八雲琴の調べに合わせ、斎主以下祭員が入場した。次いで、斎主が八雲神歌を奏上した。
斎主、祭員、朗詠者による大本歌祭神歌奏上の後、3人の舞姫によって「大和御歌の舞」が舞われた後、朗詠に移った。朗詠では歴代教主・教主補の斉唱歌をはじめ、国内外から寄せられた献詠歌のうち、鶴山集18首、木の花抄9首、四光明が次々に朗詠された。続いて特別献詠歌13首が詠われ、最後に出口紅大本五代教主のお歌が朗詠され、続いて舞姫による「須賀の宮の舞」が舞い納められ、斎主の八雲神歌奏上(昇神)をもって歌祭を終了した。
続いて山崎善也綾部市長があいさつを行った。最後に、歌祭執行副委員長の四方道広綾部祭祀センター長が閉会の辞を述べた。

