金竜海鉱泉引出盌の宇宙的輝きが参観者を魅了
大本東京本部(東京都台東区)主催の教主作品展「天地剖判~盌に広がる宇宙の煌めき~」が、11月29日から12月7日までの9日間、同本部の茶室「東光庵」で開催された。出口紅教主による作陶で、主に「金竜海鉱泉引出盌」などの19点が展示された。期間中は連日、信徒のみならず、通りがかりの一般市民や美術関係者らが訪れ、盌の中に広がる神秘的な世界に魅入られていた。
会場には、綾部・梅松苑の「金竜海」のほとりに湧き出る鉱泉を用いた作品などが並んだ。1,200度の窯から引き出し急冷する「引出黒」の技法に加え、鉱泉の作用により、黒いはずの器肌に金色の粒子が発現するのが特徴である。その景色は、天地創造の神話「天地剖判」における星々の誕生を彷彿とさせ、訪れる人々を神秘の世界へと誘った。












