祭典諸行事では取材のため、参拝・参加者の写真およびビデオ撮影を行い、機関誌や大本のHP、YouTubeの「大本公式チャンネル」などにアップすることがあります。詳しくはこちら

神島遥拝祭(9月8日)

 神島(かみしま)遥拝祭は、9月8日午前10時30分から、兵庫県高砂市の県立高砂海浜公園で斎主・出口眞人氏のもと執行された。
 祭典では祓式行事、続いて斎主が「神島遥拝祭祝詞」奏上(写真上)、副斎主・成尾陽祭務部長が「世界平安安全祈願ならびに令和六年能登半島地震鎮静復興祈願祝詞」を奏上。玉串捧奠では斎主に続き各代表が玉串をささげ、神言奏上、讃美歌を斉唱し終了した。祭典後には本部職員による金剛流仕舞「高砂」が奉納された。
 神島は兵庫県高砂市の西南海上、約10キロに位置する無人の小島で、京都府綾部市・梅松苑から西南(坤・ひつじさる)の方角に位置する。
 大正5年6月25日(旧5月25日)、出口王仁三郎聖師と出口直日三代教主をはじめ一行60人は、3隻の船に分乗し神島に上陸。聖師を先頭に生い茂る矢竹を切り開いて進み、高台の平地を斎場にした。聖師は竹で弓矢を作り、東北(艮・うしとら)と西南(坤)の空に向かい弓を射る型をして四方を祓い、神祠(ほこら)に坤の金神を鎮祭し、その神祠を奉持して帰途に就いた。28日、綾部の龍宮館に神霊を奉迎。その意義は艮の金神と坤の金神のご対面にあると説かれている。
 同年9月8日(旧8月11日)には、聖師をはじめ一行6人が再び神島に渡り、海岸の岩の洞穴で神宝を受け、綾部の金竜海の大八洲の岩戸の中に納めた。
 さらに10月4日(旧9月8日)には開祖、聖師、二代教主、三代教主および出口家、信徒の一行が神島に上陸し、坤の金神の鎮座祭が執行された。
 この3回の神島まいりを「神島開き」といい、冠島・沓島開きと共に最も重要な神事とされている。