7月5・6の両日、京都府亀岡市天恩郷の神教殿を主会場に一般参加も対象とした「大道場特別講座」が開催された。本講座は、聖地・霊場での体験と学びを通して、心の安らぎと明日への活力を得てもらうことを目的としており、今回は「なぜ生きる・死んだらどうなる」をテーマに実施され、12歳から92歳まで、一般参加者16人を含む30人が集まった。
初日は心を鎮める「鎮魂」を実習。続く講話「死んだらどうなる」では、祖先を敬い、慰霊のまつりを続けることが自身の幸せにつながると講師が解説。また「なぜ生きる どう生きる」の講話では、三代教主補(尊師)出口日出麿が著した『信仰覚書』の教えをもとに、善い言葉(善言美詞)の力や、霊性を高める生き方について学びを深めた。夜間は、教典『おほもとしんゆ』を墨筆で書き写す浄写を行った。
2日目は、主会場である神教殿内の清掃奉仕から始まり、講話「祝詞奏上の心構え」では、祝詞の言霊(ことたま)を奏上することが、自身や周囲などの「けがれ(気枯れ)」を祓い清めることになるとの解説に、参加者は熱心に耳を傾けていた。閉講式をはさんで参加者は天恩郷月次祭に参拝し、直会(なおらい)をもって全日程を終えた。
参加した一般の方からは、「宗教という事で怖いイメージがあったが、講師の皆さんがユーモアを交えて明るく話してくださったので親しみを感じることができた」「大本の教えは、他の宗教にも通じる教えで、排他的ではなく、良い教えだなと思った」「自分のみたま(魂)を磨いて、最後に本当にいい人生だったと思えるように日々を一生懸命に生き、精進していきたい」「気持ちを新たにして、また頑張れそうです」といった感想が寄せられ、次回の特別講座また基本講座へ参加する声も聞かれた。
なお、次回は9月6・7の両日に「秋の訪れとともに『天恩郷月次祭』参拝」をテーマに開催される。





