祭典諸行事では取材のため、参拝・参加者の写真およびビデオ撮影を行い、機関誌や大本のHP、YouTubeの「大本公式チャンネル」などにアップすることがあります。詳しくはこちら

大道場特別講座(10月6・7日)

 10月6・7の両日、京都府亀岡市天恩郷の神教殿を主会場に一般参加も対象とした「大道場特別講座」が開催された。本講座は、聖地・霊場での体験と学びを通して、心の安らぎと明日への活力を得てもらうことを目的としており、今回は「『秋をめでる夕べ』と茶道体験」をテーマに実施され、一般参加者15人を含む25人が集まった。
 初日は、心を静める「鎮魂」の実習に続いて、講話「大本と芸術」が行われた。講師は冒頭に、出口王仁三郎聖師の言葉「芸術は宗教の母」を紹介し、信仰と芸術の深いかかわりについて解説しながら、神に通ずる道としての「美の門戸」の尊さを述べた。その中で、出口王仁三郎聖師の陶芸作品「耀盌」を写真資料とともに紹介し、全国で開催されてきた「出口王仁三郎とその一門の作品展」の感想を交えながら、祈りと感謝の心を呼び覚ます大本の芸術の特色について語った。その後は「茶道体験①お菓子・お抹茶の頂き方」を実習。期間中予定されているお茶席入席に向けて基本的な作法の手ほどきを受けた。
 夜は、天恩郷で毎年中秋の名月に合わせて開催される「秋をめでる夕べ」に参加。神苑の空に煌々と輝く中秋を名月を眺めながら薄茶席への入席や能楽鑑賞などを楽しみ、日本情緒あふれる秋の聖地で大本の芸術を堪能した。
 2日目の朝には「茶道体験②お抹茶を点てよう」で、実際に抹茶を点てる実習を行った。続いて会場を茶室「万祥軒」に移し、お茶席に入席した。神殿「万祥殿」の傍らに設えられた本格的な茶室の風情の中、一服の薄茶をいただきながら静かなひとときを過ごした。またその間、天恩郷内の大本花明山植物園を散策する時間も設けられた。その後、万祥殿での閉講式をもって全日程を終えた。
 参加した一般の方からは、「大本では日本の文化を大切にされていて素晴らしいと感じました」「木々が鮮やかな色づきを見せ、松の大木に驚きながらもどこか懐かしい気持ちになりました」「日本人が忘れてしまった何かを思い出したように感じました」「中秋の名月も素晴らしく、能や八雲琴と共に一生心に残るお月見となりました」「仕舞やお琴の音色など、現代社会では電子音が多い中、和楽器の響きはやはり心穏やかになり、静寂の中にいられるのでとても健全だと思いました」「中秋の名月も素晴らしく、能や八雲琴と共に一生心に残るお月見となりました」「“芸術は宗教の母”。今の時代に、世界に向けて日本から強く発信していく必要を感じます」などの感想が寄せられ、再訪を希望する声も多数聞かれた。
 なお次回は12月14・15日の両日に「講座『感謝の心』・献労・『教御祖月次祭』参拝」をテーマに開催される。

 

 

主会場の神教殿
鎮魂の実習
講話「大本と芸術」
仕舞鑑賞
「秋をめでる夕べ」で薄茶席に入席
茶道体験②お抹茶を点てよう
茶室「万祥軒」
万祥軒でお茶席に入席
一服の薄茶を頂く
天恩郷の神殿「万祥殿」
閉講式